ISO 13855 安全距離アプリを 2024 年版に対応しました

アップデートのお知らせ

ISO 13855 安全距離アプリを 2024 年版に対応しました

ライトカーテンに加えて、エリアスキャナとインタロック付きガードの扉も検証できるようになりました。以前の評価を見直すときのために、2010 年版も画面で選べます。

保護装置を危険区域からどれだけ離して設置するかを決める ISO 13855 は、2024 年に改訂されました。基本の式に補足距離 Z が加わり、上方・下方からの到達の評価のしかたも変わっています。当社の Web 計算アプリ「ISO 13855 ライトカーテン距離検証アプリ」も、この 2024 年版の計算に切り替えました。

今回の主な変更点

2024 年版の式で計算します

基本式は S = K·T + D_DS + Z です。直角方向からの接近では、検出ゾーンの上方からの到達、ゾーンを通しての到達、下からの到達をそれぞれ計算し、最も大きい値を必要な分離距離とします。下からの到達の距離を求める規定は、2024 年版で加わったものです。上方に防護構造物がある場合や、検出ゾーンの下に幅木などがある場合の到達距離も、ISO 13857 などの表から自動で引きます。

ライトカーテンの計算結果。到達の種類ごとの S と、使った ISO 13855 表2・表3
ライトカーテンの結果。到達の種類ごとに S を並べ、使った規格の表には採用した値に色を付けています。

エリアスキャナに対応しました

床に水平に置く場合と、鉛直に置く場合のどちらも計算できます。補足距離 Z は、測定誤差や反射による誤差などの内訳を入れると合計します。AGV や移動ロボットのように危険源そのものが動く場合は、検出から停止までに危険源が進む距離 S_M を加える「動的分離距離」(6.2)で計算します(水平に置く場合)。

AGV 前方のエリアスキャナの計算結果。動的分離距離 S_M を含む
AGV 前方のエリアスキャナの例。危険源の位置の変化 S_M と補足距離 Z を加えて判定しています。

インタロック付きガードの扉も検証できます

2024 年版の箇条 12 にある、インタロック付きガードの分離距離の計算にも対応しました。ガードロックの有無、回転カム式の位置スイッチで扉が開く大きさ、動力で開く扉を扱えます。インタロック装置が働く前に生じる開口部の大きさから、ISO 13857 表4 で到達距離を引きます。

ガードロック付き点検扉の計算結果。開口部 e と ISO 13857 表4
ガードロック付きの点検扉の例。作動角から開口部 e を求め、表4 の値を使っています。

そのほか

  • 使った規格の表を、結果の画面と日本語/英語のレポートに載せるようにしました。数値の出どころをその場で確かめられます。
  • 機種のプリセットを更新しました。ライトカーテン 13 社 136 機種、エリアスキャナ 11 社 25 機種です。メーカーの資料で値を確かめられた機種だけを収録しています。
  • ビームコードなどの設定で応答時間が長くなる機種は、実機の設定の値を入れて確認の欄にチェックを入れるまで、判定を保留にします。
  • 入力に空欄や範囲外の値があるときは、0 とみなして適合を出すことはせず「判定保留」とし、理由を表示します。
  • 両手操作制御装置と単一制御装置(箇条 10・11)、動きの方向が分かる場合の式(12) は対象外です。
このアプリは、設計の検討や社内確認を助けるための参考ツールです。計算結果は目安として使い、最終的な判断は規格原本で確認してください。タイプ C 規格がある機械は、その規定が優先します。

アプリはこちらのページからお使いいただけます。使ってみてお気づきの点や、こんな計算もできるとよいといったご要望があれば、お気軽にお知らせください。