SCCR・レーザークラス・人間工学(MMH)・耐震・ロボット柵強度 ― 様々な分野の専門計算を、どれもブラウザだけ・インストール不要でその場に。 機械安全から電気安全、半導体装置まで一挙にカバーする5本まとめての公開です。
※ いずれもベータ版です。完成度を高めながら、当面は無料で公開します(将来的に有料化する場合があります)。
現場で「毎回つまずく面倒な計算」は分野ごとに様々です。だからこそ今回は、 それぞれの分野を代表する5つの計算アプリをまとめて一挙に公開しました。 バラ売りではなく“5本そろい踏み”でお届けするのが今回の目玉です。 登録不要、パソコンでもタブレットでもその場で使えます。本記事では、それぞれが 何の役に立つのかを、専門外の方にもわかるように紹介します。
いずれも各種規格の条項を計算ロジックに落とし込んだ設計支援ツールです。 数値を入れるだけで判定・根拠・改善のヒントまで表示され、結果は計算書(PDF)として出力できます。 日本語/英語の切り替えにも対応しているので、海外向けの提出資料づくりにも使えます。
北米へ装置を輸出するとき必ず問われるのが SCCR(短絡電流定格)です。 これは「制御盤が、電源側で大きな短絡事故(ショート)が起きても安全に持ちこたえられる電流の上限」を表す値で、 盤の銘板に必ず表示しなければなりません。ところが盤の中には遮断器・コンタクタ・端子台など多数の部品があり、 その中の「いちばん弱い部品」が盤全体の定格を決めてしまう(最弱リンクの原則)ため、 手計算ではどこがボトルネックか見えにくいのが悩みでした。
このアプリは、フィーダ回路・分岐回路の部品を入力すると、盤全体のSCCRを自動算出します。
準拠:UL 508A:2022 Supplement SB(SB4)/無表示部品は Table SB4.1 の既定値を適用。
レーザーを使った製品は、その危険度に応じて クラス1〜4に分類し、 必要な安全対策(インターロックや警告ラベルなど)を備える必要があります。 分類には波長やパワー、パルス条件ごとにAEL(被ばく放出限界)を表から引き、 補正係数をかけ合わせる複雑な計算が必要で、専門知識がないと手が出しにくい領域でした。
このアプリは、波長・パワー・パルス条件を入力するだけでクラスを判定します。
準拠:IEC 60825-1:2014(第3版)/FDA 21 CFR 1040、SEMI S2 Appendix 5 にも対応。
工場・倉庫・クリーンルームなどで重い物を持ち上げる作業には、つねに腰痛のリスクがつきまといます。 「この重さ・この姿勢で大丈夫か」を感覚ではなく科学的に判断する世界標準が NIOSH 改訂版リフティング方程式です。このアプリは、その方程式をブラウザで誰でも使える形にしました。
荷重・持ち上げ位置・姿勢・頻度などを入力すると、リスクを指標で示します。
準拠:NIOSH 改訂版リフティング方程式(1994, Publication No. 94-110)/SEMI S8 の適用範囲にも言及。
半導体・ディスプレイ製造装置は、地震の多い地域に置かれることも多く、 SEMI S2-0724 の §19(耐震保護)で「地震時に転倒・移動しないようアンカー固定すること」が求められます。 装置の重さ・重心・アンカー配置から、地震力でボルトにかかる応力を計算し、許容値に収まるか確認する必要がありますが、 方向ごとの転倒モーメントや組合せ応力の計算は手間がかかり、見落としも起きがちでした。
このアプリは、装置とアンカーの条件を入力するとアンカーボルトの耐震判定を行います。
準拠:SEMI S2-0724 §19(HP/HPM判定は §5.2.36・NFPA 704)/ボルト強度は JIS B 1051・B 1054。 ※本アプリはボルト軸部の照査が対象です。コンクリート側の耐力(コーン破壊等)はアンカーメーカーの認定値で別途確認が必要です。
産業用ロボットのまわりには、作業者を守るための安全柵(防護柵)が設けられます。 ISO 10218-2では、この柵がロボットの推力や衝撃力に対して 「危険な変形を起こさない強度」を備えることを求めています。 リスクアセスメントで設計力を決めても、実際に柵パネルの曲げ応力やたわみを計算するのは手間のかかる作業でした。
このアプリは、柵にかかる力とパネル仕様を入力すると強度とたわみを自動検証します。
準拠:ISO 10218-2:2011 5.4.3 / ISO 10218-2:2025 5.4・5.8.5(ISO 14120:2015 参照)。
ぜひ実際の業務でお試しください。「こんな計算も自動化したい」というご要望や、お気づきの点があればお気軽にお知らせください。